共創科学基盤センター
令和5年4月、広島大学の研究力強化の司令塔である未来共創科学研究本部の下に、共創科学基盤センターが設立されました。本センターは、大学全体が取り組む新しい学際的研究分野や、従来の枠組みでは十分に捉えられない新しい科学技術の実装に焦点を当て、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)や責任ある研究とイノベーション(RRI)の取組みを強化すること、また、次世代の創発的な研究分野を育成し、将来有望な若手研究者を世界的なトップレベルの研究者へと育てるための研究環境・支援体制を整備することを目的としています。
社会共創基盤ユニット
社会共創基盤ユニットでは、1)国内外のELSI/RRI関連動向の分析・考察、2)ELSI/RRI分野における先導的研究の推進、3)大型プロジェクト等へのELSI/RRI面での支援、4)社会共創プラットフォーム形成を通じ、研究着想から社会実装まで切れ目のないELSI/RRIに関わる研究・支援を行います。
次世代研究ハーバー
次世代研究ハーバーでは、若手研究者の支援体制の整備(異分野交流イベントの開催、研究コンシェルジュによる支援など)を行います。特にDR( Distinguished Researcher)に学内選考された若手研究者と創発的研究支援事業に採択された優秀な教員を対象に、研究と教育以外の業務負担の軽減をし、研究に専念できる環境を提供します。
DISCOVERY HUB
研究センターの特色・目指す姿
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国内外のELSI/RRI研究拠点のハブ
共創科学基盤センター(ELSI Hiroshima)は、国内外のELSI/RRI研究拠点をつなぐ「ハブ」の構築を目指しています。このハブは、研究者同士の協力を促進し、知識やベストプラクティスの共有を通じて、科学技術に伴う倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関する学際的な研究を推進します。多様な分野や地域を結びつけることで、世界的な課題に取り組み、責任あるイノベーションを形成し、新興技術が社会的価値に適合するよう支援します。このネットワークは、ELSI/RRI研究の発展と実践の強化に貢献します。
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市民とELSI/RRI研究をつなぐハブ
共創科学基盤センターは、市民とELSI/RRI研究を繋ぐ「ハブ」の構築を目指しています。このハブは、市民が科学技術に関する倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関心を持ち、議論に参加できる場を提供します。研究者や市民が協力し、社会の多様な声を取り入れながら、責任ある研究とイノベーション(RRI)を推進することを目的としています。これにより、科学技術の進展が社会により良い影響をもたらし、共通の価値観を共有した上で新しい技術の開発や利用が進められる基盤が作られます。
ORGANIZATIONAL CHART
組織図